発信する側の言葉の責任は場合によってはとても重いものです。
夫婦カウンセリングで来られているクライエントさん（仮にAさん）がこんなことを言われました。
『今ここで先生はカウンセラーって知ってるから話してますけど
その辺で見かけたとしたら（スーパーとか）話さないからね。』
（Aさんからの掲載許可はいただいております。）
Aさんが話された言葉そのまんまではないですが
確かこんな意味だったと思います。
「私はカウンセラーです。何かお悩みありませんか？聞きますよ。」
そんなこと、その辺で歩いてる人に私も言ったりしないですけどっっw
Aさんはとても正直で言葉に嘘がない。
この時、私が感じた感想です。
人はその人自身を見ているようで実は見ていないことがある。
その人のバックボーンや背景、持っている力などで判断する。
そこで信頼できるか否かを見極めることがある。
本当はここまで書いてブログを終わらせるつもりでしたが
この言葉について掲載許可をいただいた際
「言葉の重み」について話されました。
なのでこのまま、「言葉の重み」について書いていきたい。
（ここから先は私の感じていることです。）
先日もSNSで書きましたが…
誰がそれを言うか？
— 藤田 侑杏恵🍀親子・夫婦・人間関係・心理カウンセラー・発達障害ADHD当事者・九星気学運気予報士 (@fujitayukie15) January 14, 2024
によって相手の
聞く耳
読む目
が変わる。
これを
差別と捉えるか
憧れと捉えるか
おはようございます。
今日も💪
『誰がそれを言うか？
によって相手の
聞く耳
読む目
が変わる。
これを
差別と捉えるか
憧れと捉えるか』
マイナスに働いた時の意味で
誰がその「言葉」を発信するか。
SNSは気軽だけれど
SNSで誰でも気軽に発信できるようになったことで
色んな人と繋がれて交友関係が広がったという方も多いと思います。
SNSが広がらなければ出会うことがなかったご縁に出会えて
交流を深めて実際にリアルで会おうか！なんてこともできる時代になりましたものね。
その反面、なりすましとかね、犯罪に巻き込まれたりね、ロマンス詐欺とかね
（私のところにもほぼ毎日ロマンス系が来ます💦）
私は異業種の方との交流が増えて実際にお会いしたりリモートで何回かお話ししたりして
ご縁が増えたことは仕事に繋がりますので、ありがたいことだと思っています。
異業種とはいえ対人支援のお仕事って沢山種類があるからね。
何でもそうだけど物事には、良い面も悪い面もあって
気軽に発信できて交友が広がるSNSではあるけれど
例えば
心無い投稿や書き込みは
その人の人生に大きく影響を与えるものです。
その与えた影響について責任を
取らないし
取れない。
言いっぱなし
書きっぱなし。
で済ませるからね。
よくも知らない人が勝手にジャッジして
一瞬でコメント投稿してネットにばら撒かれる。
その人が生きてきた人生の積んできた努力も功績も何も知らないのに
分かったような言葉を書き込まれる。
そこに対しての反論をしたくとも
書き込んだ本人は出てこないわけですから直接伝える術もない。
理不尽です。
その不快な思いを抱えたまま、例えばサービス業の人は
お客様に対して態度や顔に出すことなく接客していくわけです。
仕事ですからね。
プロやしね。
そんなの当たり前やん。
当たり前でしょうか？
人間ですからね、ロボットじゃないんだから感情あるんです誰にでも。
とてもしんどいことだと私は思います。
これは要らんストレスです。
今の自分に満足してる人ってどれくらいいるんだろう。
私、思うんですけど、そういう心無いことをネットで言ったり書き込みしたりする人って
「今の自分に満足しているだろうか？」って思うんです。
これ難しいですよね。
誰だって『自分の人生が思う通りに行ってるわけじゃない』と思うんです。
お金持ちの人だって、外から見たら羨ましい限りだけれど
お金が沢山あることで悩みを抱えているかもしれないですからね。
外からは分からんのよ。それがどんな人であっても。
だけど隣の芝は青く見える。
すると今の自分に納得できていなくて
なかには
自分の責任じゃないところで
納得できない人生を歩まされてきている人もいると思います。
すると自分の目から見た周りの人は自分で好きに生きているように見えたりしてね
ちょっと不快な気持ちを与えてやりたくなったりして。
ここで忘れちゃいけない。
今、自分が見えているその人は
出さないだけで
見えていないだけで
自分の知らないことが沢山あったりするんですね。
私、過去にこんなことを言われたことがあります。
「あなたを見ていると腹が立つ。
何も苦労せずにカウンセラーとして成功している。」
（私は成功しているとは思っちゃいないんですが💦
そして成功していると思ったことも過去に一度もない。）
そう言って体を震わせて私を睨みつけた。
私は「そうか、そう見えるんですね。」
そう言うと
「だってそうでしょう！」
って。
「それはどうかな…ここまで来るのに私は子供を亡くす経験をして
そこから１０年以上カウンセリングを受け続けていて
今もカウンセリングは受け続けている。
対人支援をしようと思った時から、そうやって自分に投資して時間をかけてきている。
その時間を、あなたは知らなくて当たり前だけど…
見えていないものが人には誰でも沢山あるんだよ。
あなたも、今、もがいているんですよね？」
（まだ私はこの時期、喪失感の最中にいたし、もしかしたら今もかもしれません。）
そう言うと、「…」
スッと怒りが消えたんですね。
勝手な思い込みは分断を引き起こす。
私たちは何も知らない。
私たちは何も分かってもいない。
自分のことさえ理解できていないし知っていない。
それなのに
他人の何を理解し知っていると言うのです？
自分の子供のことだってパートナーのことだってです。
過去の自分の人生の経験から色眼鏡をかけて人を勝手に判断する。
自分の経験は自分だけのものですし
誰かと同じ経験など誰もしていない。
私が子供を亡くす経験をしているからといって
同じ子供を亡くした人がいたとしても
その人と同じ亡くし方ではない。
まして同じ経験をしたとて受け取るものは一人一人違う。
それなのに例えば
私が『グリーフケア』を（喪失感）得意として
勝手に被災した人のところへ行って良いケアができるかといったら
それは全く別な話です。
これ押し付けっていうんですよね。
だから大前提として私たちは
その人の何も知っていなし分かっていない。
ということを知っておかなければいけない。
勝手な判断や思い込みやジャッジをして
相手にものを言って傷つけることがあるんですから。
Aさんが言うておられるように
『言葉の重みを認識しておかなければならない。』
ということも。
だからこそSNSでの投稿は場合によっては無責任だと私は思うのです。
その人のことを何も知っていないのだから。
言いたいことがあるのなら直接行って言えばいい。
それができないのなら
それは言ってはいけない言葉だということです。
自分の顔も相手に直接見せて話せないような内容は
裏に自分の抱えている負の感情をついでに憂さ晴らしに
燃やして捌け口にしようとしているだけの行為です。
どうせやるなら他にやり方があるはずです。
人を傷つけて自分だけ気持ちよくなろうとする行為は
自分の価値を下げている行為と同じだと私は思います。
人の悪口や
人を誰かの前で下げる物言いも同じです。
誰だって人間ですから負の感情は持ってて当たり前。
そうはいっても私たちは完璧じゃない。
完璧じゃないから人間なんですね。
それなのに完璧であろうとすると、いずれ無理が来ます。
そして完璧じゃないのだから負の感情だって持っていますよ。
その感情を人を傷つける形で吐き出すのではなく
別のやり方や、安全な場で出す方法があります。
その安全な場で出すことを繰り返していくうちに
その場に行かなくても今度は自分自身が安全な場所になって
自分で自分にそういう感情を持つことを
許してあげることができます。
許せるようになったら怒りは自然におさまっていく。
人は誰かに支えられ、支えられることで
今度は誰かを支えることができるからね。
自分の内側に沢山のジャッジを持っていたとしても
それは最初から持っていたものではなく
自分がどこかで何か出来事が起きた時に決断して手に入れたアイテムです。
そのアイテムがあったことで生き延びることができたんだと思います。
だけど、どこかでそのアイテムがあることで
誰かを傷つけたり、同時に無自覚に自分も傷つけてきたかもしれない。
誰かを傷つけても、そして同時に自分を傷つけても
そのアイテムが無いと生きられなかったんだということでもあります。
人は成長する過程の中でそのアイテムを
「今まで守ってきてくれてありがとう。もう無くても大丈夫。」
そう言って手放せる時がきます。
その時がきたらバイバイしてあげたらいいんです。
そのアイテムもあなたを守るために今までお役に立てたんだと
喜んでバイバイしてくれると思います。（知らんけど。）
言葉によって人は傷つくことがあるし
傷つけられた時
自分を守る為に何かアイテムを手に入れるものです。
そしてそのアイテムによって又新たに人も自分も傷つけているかもしれません。
傷つけられた時、その言葉の重みに気がつくけれど
逆に傷つけている時はそこに理解は及ばないもの。
だから負の感情は人間だからあって当たり前だけれど
安全な場で出せるといいですね。
繰り返しますが、なぜなら私たちは
その人のことを何も知っていないのだから。
言いたいことがあるのなら直接行って言えばいい。
それができないのなら
それは言ってはいけない言葉だということです。
自分の顔も相手に直接見せて話せないような内容は
裏に自分の抱えている負の感情をついでに憂さ晴らしに
燃やして捌け口にしようとしているだけの行為です。
どうせやるなら他にやり方があるはずです。
人を傷つけて自分だけ気持ちよくなろうとする行為は
自分の価値を下げている行為と同じだと私は思います。
人の悪口や
人を誰かの前で下げる物言いも同じだからね。
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