不妊治療の一環?卵子凍結保存

「子供がいない世界がやってくる」NHK

stand,fmコラボLiveでした。
子供を生まない人や生めない人への非難のライブでは無いです。
これを見て思ったのは

「不安と恐怖は負の連鎖を生むだけ」だなと思いました。

卵子凍結保存について語る前に
なぜ卵子凍結保存を…と思うのか
その背景を番組を見て感じたので以下にまとめました。

ライブに参加してくださった方で印象的な言葉をコメントでくださった方がいます。
「子供を持つことでデメリットは情報として流れてくるのに
不妊治療についての情報はあまり出てこない」
言葉そのまんまでは無いですが、このような意味だったように思います。

ほんまやなと思いました。

世界的に見て子供の数が減っている現実

スティーヴェンショーさんが少子化の研究を24カ国230人にヒヤリング

日本 1.26人 2024年
イギリス 1.56人 2021年(以下全て2021年)
アメリカ 1,66人
フランス 1,83人
ドイツ 1,58人
イタリア 1,25人
ブラジル 1,64人
インド 2,03人
韓国 0,81人
アフリカ(エチオピア)4,16人

先進国では概ね2,07人
でも欧米では全ての国でこの数字を下回っている現実がある。

韓国のインタビューでは
「本能的に32歳になった時に子供が欲しいと思った。でも2年間不妊治療をした。甘かった。」
アフリカのインタビューでは
教育費が大変。という声。
4,16なら多いように思いますが30年前は7人を超えていたと言います。

何故生まないのか?

番組内で出演されている方々が話された内容です。

若者たちは将来に希望を持ってるけれど
社会や経済に課題を抱えているのを知ってショックを受けている。

親の世代より子供を持つとどういう生活が待っているのか負の情報が入ってきている。

キャリアと子育ての両立が困難。

自由が欲しい。子供ができると自由が奪われる。

正規雇用と不正規雇用の格差
この格差によって
結婚すべきでは無いのでは?それどころか恋愛さえ希望が持てない。

女性は結婚=幸福度が下がる
男性は結婚=幸福度が上がる
つまり女性は結婚すると損をする
(この背景にはパートナーはいらないけれど子供は欲しいという声が上がっています。
男性は家事育児しないどころか夫の世話が増えるから負担になる。
という女性側の考えもありそうな気がしました。)

産休育休体制にも問題(順番待ち。)
会社内で誰かが育休や産休を取ることで今私が妊活して良いのか?上司に相談するという声も。
30代女性側のタイムリミットが来て子供が欲しいと思った時に実際不妊症だとわかり
不妊治療が間に合わない。
キャリアのバランスが合わない。(若いうちにキャリアを積んでおきたい。妊娠が後回し。)

理想の数の子供を持たない理由

子育てや教育にお金がかかりすぎる 52%
高齢で生むのが嫌 40,4%
欲しいけどできない 23,9%
これ以上育児の心理的肉体的負担に耐えられない 23%
健康上の理由 17,4%
自分の仕事に差し支える 15,8%
夫の家事育児への協力がえられない 11,5%

色んな面で社会の理解が足りていない。

2023年ごろSNSで「子供は贅沢品」なんてキーワードも😅
大学4年間通う若い人で奨学金で行ってる人が約半数。
借りている金額は一人300万以上です。

若い人への雇用環境の改善が必要ではないか?
(ここに投資しないでどうするの〜日本国!!!って私は思う。)

子育てで女性は出産後のホルモンバランスの変化が激しいことから理解が必要。
例えば
夜中の授乳で何故だか涙が出る。(森三中の大島さんの声です。)
理想の母親像が日本は脅迫的に強い。
例えば食事の栄養バランス。完璧を強いられる。

不妊治療の現状

4,4組に1組が治療
32歳までは妊娠率は一定らしいです。
33歳以降1%ずつ減少
44歳では1,8%の妊娠率に下がる。
キャリアを積んだ後、そろそろ子供が欲しいと思って39歳40歳くらいで妊活しても
子供ができなくて不妊治療にくる方が多いそうです。

実際のところ5人に4人は子供が欲しいができなかったという結果。

子供はそもそも誰でもできるわけではない。

また不妊治療を受けたくても
事実婚では不妊治療が受け辛いという問題もあります。
色んな書類を求められることも。

卵子凍結保存

こういう諸々が卵子凍結保存に結びつく人もいるのでしょう。

番組の中でお話があったのが
卵子の数には限りがあって
しかも年齢により若い人ほどフレッシュな卵子が多いそうです。

年齢が高くなるほどフレッシュな卵子は少なくなる。

だから卵子を若いうちに凍結保存しておいて生みたい時にと…

ただ凍結保存をしたからといって必ず妊娠できるわけではない。
保存期間も費用がかかる。
保存するための採取する際でも女性側に体の負担はかかる。

「後でいいと思っていた。
キャリアが先だと
でも5年前に生むべきだった。」

という後悔のインタビューが私の頭の中に残りました。

子供が要らないのではない。自己責任という恐怖。

経済的に共稼ぎでやっとの生活。
夕飯食べてお風呂に入って今日1日が終わったという感覚なのに
子供がいたら更に食べさせてお風呂に入れて寝かしつけて…
そんな体力は残っていない。

それに
子育てはエベレストの登山のようなものに感じる。
うまく頂上に登れた人はいいけれど
もし途中でやめたくなってもやめられないじゃない。

このままいけばこの国は確実に子供が減って年金だってどうなるか分からなくなる時代に
子供を生み落としていいのか?
自己責任だからこそ子供は欲しいと願っているけれど
そんな時代に自分の子供を生んでいいのか?

この言葉を聞いた時、私は、どれだけメディアも含め情報によって
子育てへの不安を煽ってきたのだろうかと思う。
これは私も含めてです。
うちに来られる方々は自分の生い立ちからの苦しくて来られる方が多いだけに
そういう内容のブログが多いですからね…
でも、気付きは必要。
ジレンマです。


森三中の大島さんが言っておられました。

『子育てはエベレストじゃないよ。
実際は高尾山くらいで皆んなが登れる優しい山だよ』と。

そして

『子育ては楽しいです!
子供は純粋だし、忘れていたことを思い出させてくれる。
お花綺麗ね とか。
そういえば最近お空見上げていなかったなとか気付かせてくれる』と。

子供を持つと大変だという情報は流れやすい。
一人いくらかかるとかね。
でも
子供を持たなければ分からないことも沢山ある。

それに子育ては皆んなでするものです。
母親一人の責任では無いはずです。

もし困ったら、どんな母親もね、子育てはわからないことだらけだから
必死になるし息がつまる事もある。

でも同じように今、年をとったお年寄り達もそうだったよ。

だからこそ子育てが終わった人には分かる事がある。

子供が欲しいと願っているけれど悩んでいる人は
経験者に頼っていい。(人は選んでね。)
そして私たちのようなカウンセラーに頼ってもいいんです。

stand,fmコラボLive

子供が欲しいけれど生むことへの不安を抱く声が多く聞かれました。
自己責任という生んだら引き返せない恐怖。
自分が親になって育てられるのだろうか?という不安。
不安と恐怖がメディアや私も含めて煽ってきた背景がある。
そう感じた時間でした。

コラボLive参加して下さった皆様
ありがとうございました。

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