#444 夫婦関係:苦しいのはなぜ?「分かっているつもり」が生むすれ違い


夫婦関係が苦しい。
努力しているのに関係が良くならない。
…と感じていませんか?
「分かっているつもり」が生むすれ違いと
安心できる関係について今日は書いてみました。

相手が求めていないあなたの思い込みによってお互いが苦しくなっているとしたら?
そのあなたの思い込みにも実は理由があります。


夫婦間で安心と安全が感じられなくなっていくのは…

まぁ、夫婦に限らず親子であってもそうなんですけど…

気が合うからって価値観や好みや考え方が同じではないです。

だけど夫婦カウンセリングでよくあるケースの一つとして

・自分ができることは相手も同じくらいできるだろう。
・だから言わなくても分かるだろう
・自分の中にある「普通」「当たり前」は相手にとっても「普通」「当たり前」だろう。
・だからこういう時、相手も○○という風に考えるだろう。(思うに違いない。)

だけど会話をしていると、かみ合わない。

何故?自分だったら○○と考えるんだけど…

そうです、「あなたならそう考える。」でも「相手はあなたじゃない。」

以上。
終わりです。


「あなたなら」です。

だけど、それを相手も
同じように思うだろう
同じように考えるだろう
同じように捉えるだろう
…というその思い込みはどこからでしょう?

その違いが感じられるのが夫婦カウンセリングで行っているワークです。

このワークをすることで相手と自分の違いを知っていただけます。

自分が見ている景色の伝え方、捉え方。

相手と自分は違うんだと頭で分かっていても、芯からは理解していない。

それはお互いを苦しめます。


でもね、、、口ではこう言ってるんです

「価値観や考え方が違うのは分かっている。」

分かっているのに自分の「価値観や考え方」を無意識に押し当て
「なんでできやんのや?」と言葉にせずとも相手を攻めています。

相手を攻めた覚えはない。

そう言いながら、攻めている自分に気が付けず

相手は「どうせ攻められるから話したくない。」

となります。

境界線もズブズブに超えて侵害しあっています。
それはつまり…
安心と安全の感じられない関係性になっていきます。

夫婦間で最も大切なのは自分の思い込みと相手との違いを知ること

例えば自分で一からやりたい人。
周りから色々指図されたくない人にとって

アドバイスは不要です。

でも
自分で考えることが生い立ちから困難な人もいます。
その場合は最初はしばらくの間一緒に考えたり作ったりして
自分でできる楽しさを知っていかれることで
自分でできるようになっていかれますが(多分時間はかかるだろうけれど)

そのプロセスを与えられたことが無い人が
「自分だったら一人で考えたいから、何も言わないでおこう」…とされると

相手は
・放置された
・投げられた
・冷たくされた

なんて冷酷な人!

…と感じ不安を募らせ不満を抱きます。

相手と自分の違いを知り
相手のニーズは何なのかを聞いていくことは
とても大事なことです。

相手が必要としていないものを与えても
それを使いこなすことはできませんし
何なら要らないもの(必要としていない物)を与えられ迷惑かもしれません。

逆に
生い立ちの傷から
・常に誰かの役に立たなければ自分の存在価値を感じられない
又は
・誰かの役に立たない自分は此処に存在してはいけない

と強い思い込みを持っている人にとって
相手がそれを必要としていないのに手を出し口を出しあれこれし続けると
役に立つところか相手にとってそれらの行為全てが
あなたから邪魔をされていると感じ疎まれ
仕舞には関係性をこじらせてしまうかもしれません。

それでも
「私は(僕は)君の為を思ってやってるのに!」と思ってモンモンするときは
相手の境界線を越えた状態ですので
「自分は役に立たないと(必要とされないと)いけない」と思い込んでいる
その傷のケアを受けることで
お互いの境界線を踏まずにいられるようになっていかれます。


xで最近こんな記事を書いたんですけどね…

何でも話したり
相手のことを把握しておけることが

本当の「夫婦」ではない
(勿論そんな夫婦があってもいいんですけどね。)

夫婦の形に決まりもない

お互いの背景が違うのだから結婚したらぶつかるのは当たり前

そのお互いの当たり前だと感じていた思い込みを
当たり前では無かったと気付き
また ええ塩梅で
二人の当たり前を
作れば良いんですよ😊

2025年12月8日x記事↓

役に立たないといけないという思い込みを持っている人へ…

全ての人がそうとは限らないので
そこを大前提として…

子供時代寂しい思いをされたとか
自分のご両親の不仲を見て来たとか
何も聞かされないままどちらかの親が家を出て行ったとか
いつも自分の居場所が無くて不安だったとか
○○したら▽▽してあげる。なんていう条件付きの愛や承認しか得られてこなかった

そういう経験はなかったでしょうか?(他にも色々あると思います。)
その傷が癒えていなくて再燃するのかもしれません。

あなたは自分が思っているよりも十分存在価値がある人です。
何かが出来なくてはいけないわけではありません。

条件付きの価値なんて失礼な話です。

あなたのその思い込みは最初から持っていたわけではありません。
自分を守るために見つけて掴んだものです。
けれどその思い込みは常にうまく行っていたわけではないと思われます。
上手く行っていた時期もあるけれどそろそろお役御免で
使えなくなっているのかもしれません。

そのタイミングが来たとしたらその思い込みにお礼を言って
生きやすい自分になるために
手放すことをチャレンジされてはいかがでしょうか?


夫婦関係は、
「どちらが正しいか」を決める場所ではありません。
けれど、
自分でも気づかない思い込みや
無意識に越えてしまう境界線によって、
お互いが傷つき、疲れ切ってしまうことがあります。
頭では
「違う人間だと分かっている」
そう思っていても、
心の深いところでは理解しきれず、
同じところで何度もつまずいてしまう。

もし今、
・話そうとすると苦しくなる
・分かってもらえないと感じる
・頑張っているのに虚しさが残る

そんな感覚があるのなら、
一人で抱え続けなくても大丈夫です。
カウンセリングでは、どちらかを責めることはしません。

お互いの生い立ちから来る「違い」を認識し
関係の中で起きていることを一緒に整理していきます。
必要なタイミングだと感じられたときに、
信頼できるカウンセラーの扉を叩いてみてください。
私は、伴走者として立ち会います。

本日の音声配信 stand,fm

カウンセリングにクライエントさんが来られる時の目的は
それぞれだけど
カウンセラーは常にクライエントさんの「今」に注目し
心と思考の一致を大事にしております。

参考になれば幸いです。


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