なんで結婚して長年連れ添ってきて今離婚言うん…
今日は「熟年離婚」なんてお題目に書いちゃいましたが
ここに行き着くまでに諸々のことがあってのことで
それは「負の継承が隠れている」と思ったのでツラツラ書いていきたいと思います。
次回は「親の介護は義務か?」を書こうかなと思っておりますが
そこにも繋がる前置きみたいな感じになるのかなと思っております。
朝ドラで2024年上半期は「虎に翼」でしたね。
今だからこのドラマは多くの人からの共感が得られたのだと私は思っています。
私が10代後半の頃、大河ドラマで女医さんになられた人のお話でしたが…
いのち(1986年)
このドラマ自体はとってもよかった。
だけど私の両親はこれを見ながら
「なんて勝手な女なんだ」
「全くや!」
そんな会話をしていたのを今でもはっきり覚えていますからね…
だけど、今回の「虎に翼」だって耳が痛い、と思う人は居たとも思います。
今の時代になっても女性の多くは男性と同じように働いたとしても給料は低い。
まだまだです。
そして対等に扱われていない。
女性も男性もできることできないことが互いにあって
それについて感謝し尊重し合えたら上も下もないのになって思います。
長年染み込んだものは、なかなか抜けないからね。
子供達が中学の頃。
何気なく階段に置いておいた洗濯物。
自分の部屋に上がるときに
ついでに持って行ってもらうように服を畳んで置いていたのです。
そしたらイケメン息子が
「なんやこれ?男が上で女が下なんか?」
って言うんです。
へ?って思って見たら
イケメン息子の服がべっピン娘の服より一段上の階段に置いてたんです。
無意識って怖いですよね…
まぁ、同じ段に並べて置くには狭いしなって思ったんだとも思いますが…
まだあります。
これはつい最近のことです。
夫も私も休日で夫が先にお昼ご飯を食べ終わり
「さぁ〜私も食べようか」と思ってテーブルに着いたとき
愛犬チワちゃんがトイレに排泄していて、ちょっとおしっこが漏れてたんですね。
それで夫はリビングにゴロンと寝転がっていて
私は彼を跨いでトイレシートから漏れたおしっこを拭いて消毒して…
その最中に『ん?待てよ?なんで今私これやってんの?』って気付いたんです。
そして夫に
「なぁ!なんで今私これやってんの?あんた先に食べ終わってんな?
私今から食べようとしてたときに目の前でこの状況やったら、代わり〜や💨」😤
夫、慌てて起き上がるっっw
これは長年その光景を見てきた自分の中に刻まれた景色で
その景色と同じ景色の再現をごく当たり前のようにやっていて
それが当たり前のように自分をどう扱うか。どんな価値を自分にあてがうか。
やってしまっているんですね。
もちろん夫にもそれがあるんですよ。
だからお互い違和感なくやってるうちはそれで済んできたかもしれませんが
片方がその扱いに対して応じられなくなればそこでストップするわな。
でも、そこに気がついても、その扱いを受け続けてきてしまい
相手も相手が何か気づいて変化しようとしたときに自分に都合が悪いものだから
力でねじ伏せてきた場合は
最後の最後に取り返しのつかない事態が起きるんだと思います。
女はそれで良いという人もいる。
女は弱い。
何もできない。
一人で生きる力がない。
(違うで。社会が生き難くしてるだけ。それでも生きる人もいるんだから。)
女はずるい。すぐに泣けば許されると思っている。
まぁ、色々あるでしょう。
そうやって生き延びるんです。その代わり諸々を我慢して。
勿論男性もこの社会システムの中で生きることは大変だと思いますとも。
だからと言ってそのストレスを女性に向けても良いということにはなりません。
例えば、ある女性の場合
結婚をして共稼ぎで働いていたけど子供ができて
子供優先にと思いキャリアを諦めて家に入って
子育てをして、社会とのつながりを絶たれ
子供が学校に就学した頃やっと復帰できると思ったら
「働くのなら、ちゃんと家のことをやれるんだろうな?」
そう言われた人もいますし
たまに友人と夜飲みに行こうと思ったら
旦那さんのご飯の支度やお風呂の準備までやっておかないといけない。
楽しく帰宅したら食べたままの食器がテーブルに置いたまま。
昭和の時代、こんなふうに言われてきた、されてきた親を見てきた人もいるのでは?
働くことさえ許可がいる。(女が優位に立たれて困る人もいる。)
働いて帰ってきても「俺と同じくらい稼いでみろ」って言われたり
(そもそも、それ事態が無理な話で、そんな社会じゃないんだから。)
「大して稼げないくせに、飯くらいちゃんと作れよ」
「責任ないだろうが、パートのおばちゃんなんて」
とかね。(お前には力がないと言いたい人もいる。)
夫より早く起きて子供達のお弁当や朝食作って
夫より遅くまで家事して寝るんだから睡眠時間も短いというのに。
ようやく子供達が自立できたかなという頃
今度は親の介護です。
これ、女性がやることって決まってはいない。
だけど自動的に妻が奥さんがやるものだと。
「虎の翼」ではあまり介護のシーンは無かったけれど
痴呆が進んだ義母の相手は夫婦で交代しているシーンがありましたね。
実際、どれだけの人があんな風にあの時代やれていたのかなって思います。
できていたら、未来も違っていたんだろうとも。
私は子供達のお弁当は幼稚園時代だけで
小・中学は給食があって助かった。
高校では半年でお弁当作りに根をあげて学食にお世話になった。
大学になってからもランチ代を渡していた。
夫にお弁当作ったことがない。
だけど、父兄会の飲み会とかは自分から行かなかった。
行ってもいい?と聞いたこともない。
聞いたとしてもダメとは言わないと思ったけれど
行っても良いと言われたら言われたで罪悪感が湧いていたし
聞くより先に
ご飯の用意しておかなければならない面倒臭さ。
の方が勝っていたっっw
この文言の中に私の内側にあった
「私への扱い」「私の価値」「私の思い込み」
諸々が浮き出て見える。
これらは私の問題だけれど私の責任ではないのです。
これが負の継承ってやつなんだと思います。
他人のものは見えても
自分のものって
見えないんですよ!
今日は継承されてきたものについてツラツラ書いてきましたが
次回は親の介護は義務なのか?について書いていきたいなと思っております。
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ブログには書いていないこともちょこっと話しております。