発達障害は頭が悪いのではない:特性はひとくくりにできないという話 #452

「ADHDだからこう」ではなく「私はこう」

昨日(2025/2/24)NHK朝ドラのあとの「あさイチ」を
そのまま朝食食べながら見ていたら「大人の発達障害 当事者は 職場は 家族は」
という題目で放送されていました。

私自身も50代になってから発達障害ADHD/ASDとわかった当事者でもありますので
(どんな内容かな?)と思ってそのまま見ておりました。

「同じ発達障害ADHD/ASDであっても特性は人それぞれなんだ」

今日は「同じ発達障害ADHD/ASDであっても特性は人それぞれなんだ」
ということを書いていきたい。
この放送は3月4日午前9時53分までみれるそうですので
発達障害について気になる方はご覧になってみてください。

この放送内で私が印象に残った部分を抜粋しながら行きますね。

<ゲスト出演されていたお二人…>
漫画家の沖田×華さん ドラマ「透明なゆりかご」原作者 発達障害ADHD/ASD/SLD
生放送初めてとのことで緊張されていて
「特性上、話があちこち行くので…」とご自身のことを言うておられました。

栗原 類さん モデル・俳優・8歳の時に発達障害ADHDあることが分かる。
言われたことをその時は覚えていても翌日には忘れてしまう。
だから同じミスを何度も繰り返してしまうので何度も教えてもらわないといけなかったり
長期記憶・短期記憶が苦手。
若干SLDが入っていて台本を読んだりしている時に配置がちょっとずれたりして
(見えるってことかな?)ることがたまにある。

と話しておられました。

ADHD/ASD/SLDを超簡単に補足しますと…

ここで少しだけ簡単に…超簡単に捕捉しますね。

「ADHD注意欠如・多動症」不注意・落ち着きがない。
「ASD自閉スペクトラム症」コミュニケーションが苦手・こだわりが強い
「SLD限局性学習障害」読み書きが苦手・計算が苦手

このうちの一つということではなく微妙に重なり合っている。
ということが特徴ですね。

どれか一つが強く出ていることもあるしね。

ここからは私の体験談です。

沖田さんもお話されていましたけれど私の場合は
初めてのことを指示されたときに
その説明が一発では上手く理解できなかったりするのですね。

初めての時はとにかく全てが何も分からない状態で説明を受けるので
言葉は日本語だから分かるし聞こえてはいるけれど
まず一旦聞き流して残った部分だけ置いておいて
もう一回こぼれていった情報を繰り返し聴き直す。

そうやってパズルのピースを埋めるような形で整えていく。
…ってことが起きていたように思います。
当時はみんなそうだと思っていた。
けれど「え?これって私だけなん?」
って思った時のショックは今でも忘れない。


近々であった出来事が数年前なのですが
カード払いと銀行引き落としの違いを理解するまでのプロセス。

通帳には引き落としの場合は何が引き落とされたのか印字されるので分かります。
けれど、カードの場合は引き落とし日に一括で支払いなので内訳が通帳では確認できない。

それ、頭では分かっているのに(カード払いは自分が持っているカードのことは分かるのに)
夫のカードの話になったら分けわからなくなる。

夫のカードで経費を支払ってもらったことがあって
「会計簿に記帳しないといけないから通帳で確認させて」と伝えたら
「カード払いだから通帳では確認できないよ。」

って説明を受ける。

当たり前なんですけどね。

でも、それは私が持っているカードの話なら分かるのですが
夫が持っているカードの説明になるとどうしても繋がらない。

踏ん張った夫は、紙に書いて説明。

・私が持っているカード
・夫が持っているカード

名前は違うけど同じ仕組みだということを並列して書いてくれたことで

私「あ!わかった!!!」
夫「(祝福のバンザイ!)(笑)」

夫が持っているカードはよく聞いたことがあるお店の名前。
カード払い名として私の中では認識がなく、聞いたことがない。
その名前がカード払いできる事とイコールでなかなか繋がらず…
それが自分が持っているカードと同じ仕組みだと分かるのに
結構時間が掛かりました。

認識がない。聞いたことがない。これがキーワードで…

例えば学校での授業。
大人になってからはカウンセリングの講習やセミナーや研修。

私の脳内では質問がワラワラ出てくるんだけど、みんな黙ってるから不思議で…

それで、これは私だけだったんだとわかってからは
例えばセミナーの途中で質問が湧いて私が何度も聞いてしまって止めてしまうので
主催者の方に「個人で受けれませんか?」ってお願いするようになったんです。

まだ発達だと自分が知らない時期でした。

この時期は「私は頭が悪いから理解できないんだ」と思っていたので…

分からないまま話を聞き続けると、その部分が気になって
もうその先を聞き続けることが出来ないんですね。

けれど、なぜかわかりませんがカウンセリングになると違うんです。

それは使い方が違うからかもしれません。

カウンセリングになると脳内にしっかりとどまっていて
気になった部分を後で聞き直したりできる。

学習としてだと聞き続けられない。

けれどカウンセリングになると別の働き方をする。
恐らくですが…クライエントの物語の中に自分が疑似体験するかのように
入ってるからではないかと思うのです。
クライエントの物語の中に一緒に入って眺めているのか
その人の体験そのものを感じているのか…ここは私のもわからないのだけれど。

そのせいなのか、記憶も不思議で
数年前に話された内容で「そんなこと覚えてるんですか?」

って驚かれることもあるし
私…「あ~ごめんなさい、その部分は覚えていないです💦」
ってこともある。

特性はひとくくりにはできないと思う。

あとは、よく聞くのですがADHDの人の事かしら?
片付けが苦手だとか…

けれど、私の場合は逆なんです。

家の中が散らかっていると落ち着かなくなるんです。

だから整理整頓された部屋の中でなければ

仕事ができない。
話も聞けない。

もっと言うなら

生活自体出来なくなるんです。

・毎日する家事
・週一でする家事
・月一でする家事
・三か月に一回で良い家事
・半年に一回で良い家事

こうして分けてるんですね。

これが出来ないと、もうイライラする。

できないこともあるよ。

そんな風に言えればいいのですけれど、私の場合はそれが出来ないと落ち着かないので
サッサと済ませてしまう。

これは私のこだわりの部分でしょうね…

曖昧な支持が苦手。

これは一般のかたのインタビューの中ででてきたもので、私もこれ在ります。

「それ取って」
「それ?どれ?全部それじゃんwww」てなる。

なので
「○○の上にある、あ~そのもう少し上、そうそれ!」

って感じで具体的に言ってもらえると分かりやすい。

まだまだ他にもあるのですが長くなるのでこの辺にしますね。

「ADHDだからこうだ。」ではなく「自分はこうだ!」で良い。

私がこのblogでお伝えしたかったのは、これは私の肌感覚ですが
発達の特性について色々説明はあると思いますが、ひとくくりにはできない。

て思うのです。

診断を受けたときの自分の体のコンディションだってあるでしょう。
テストしてくださる臨床心理士さんと初対面であれば、なおのこと。

いえ、臨床心理士さんの責任は重いとかじゃなくてですよ?

診断される精神科の先生ももしかしたらドクターによって所見が違うかもしれない。

だから、診断は診断として大事なものですが

自分の特性はADHDだからこうだ!

…っていうより

「自分はこうだ!」

って思ってあげられると良いなって思います。

最後に当事者と、ご家族と、取り巻く環境達へ…

そして、当時者の方は本当に理解を得ることが難しくて生き辛さをずっと抱えた状態で
社会に出て勇気をだしてお互いの為に公表したけれど不当な扱いを受けるとかね…

雇用主側もきっと考えた末、最善の決断をされているとは思いますが
その決断の中に
当事者への確認や一致感や求めていることを聞くという大事なことは忘れないで欲しい
と思うのです。

勿論サポートする周りの方も大変でしょう。
我が夫をみていたら分かりますwww

ですが、これも個人的に私が思うことですが
サポートする側は「理解しなければいけない」と思わなくてもいいのでは?
ってここ最近の私は思うのです。
(過去のブログではそうは書いていなかったと思います。)

「あ、この人はこれが難しいのだな。
そうか、そうか、じゃぁ、どうしたらいいかな?」

って一緒に工夫する考えを持ってもらえたら良いなと思います。


最後にイケメン息子とべっぴん娘が中学の時
進路指導の先生が保護者会で話された言葉を今日思い出したので
ここに残していきますね。


「一人一人が皆それぞれに違う輝きを持っています。
何処に居てもその輝きを活かせることが出来たら良いなと思うのです。
例えばスーパーで働いていたとして、その子が漫画を描くことが得意なら
それを活かしてスーパーの特売のポップを描かせたら
その子はそのスーパーでは無くてはならない「ピカイチ」になれるかもしれない。

人はきっとそういう環境を与えられることで輝けるし貢献できる。
また私達もそこに合った場を生徒達と一緒に見つけていけたらいいなと思っています。

どうかご父兄の皆様も自分のお子さんの為、学校と力を合わせて
よろしくお願いします。」


これも私の考えですので賛否あると思いますが…

親が子供のことを完璧に理解することは出来ないように
夫婦もパートナーを完璧に理解することは出来ません。
理解しようと思うことは悪いことではありませんけどね。
そして、、、
障害も完璧に理解しようと思わなくて良い。
…と私は思うのです。

自分に容易く出来ることが出来ない人のことを理解するのが難しければ
「あ、できないんだな、そうかそうか、、じゃぁどうしたらいいかな?」
で良いんです。

けれど、できること、できないこと。を見た時。
出来る人は頭が良くて
出来ない人は頭が悪いのではありません。

物事の理解の仕方、捉え方が違う。ただそれだけです。

あの当時の私も含めて、皆さんにもそう伝えたいと私は思います。

執筆:家族関係・心理カウンセラー 藤田侑杏恵(プロフィールはこちら)

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※音声配信は脱線しながらブログを読み上げて語っておりますが
ブログ記事は後日加筆修正されることがあります。


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