発達障害者は頭が悪いのか?

発達障害者の生き辛さは無くならない。

発達障害四方山話しオンラインカフェを初めて1年が過ぎました。
私自身が50過ぎてから2023年3月に発達障害ADHD/ASDと診断され
もっとこのことについて深めていかないといけないと思い立ち
「発達障害四方山話しオンラインカフェ」を始めました。

オンラインで友人のマリリンとお茶会したのが切っ掛け。
彼女は発達障害グレー
読み書きが困難な特性を持つディスレクシアとディスグラフィア
35歳で適応障害発症 。
現在も予防治療中。

そのマリリンがアシストを引き受けてくれたので月一で開催を始めました。

今日は私達がオンラインカフェをしてきて
参加してくださった方の許可をいただきましたので生の声を届けたいと思います。

発達障害の困り感

・頭悪いって思われる恐怖が常にある。
・実際にそう言われてきた。
・障害手帳を申請するということは自分からそれを認めるみたいで嫌だった。

・支援学級で働いているから知ってるつもりだった。
でもまさか自分の子供が…そう思うと我が子を診断に連れて行くことは怖くてなかなかできなかった。
(これはカウンセラーがカウンセリングを受けることをネガティブに思って
自分はカウンセラーなのに…と自分のケアを受けずに頑張るのと似ています。
誰だってどんな人だって自分のことは見えないしわからないものですし
支援する人ほど自分のケアは必須だと私は思っている。
だから私はメンタルも体のケアも毎月継続しています。)

・人が記憶できなことを記憶していると気持ち悪がられた。
(これについては私もあります。
一度読んだ本は気になる一文があると何年経っても、その一文をもう一度確認するとき
右ページの後半とか何ページあたりとか覚えていて結構すぐに見つけられたりします。
他にも色々。)

・座学は苦手。皆と同じペースで受ける事が困難。
そうすると理解力のない人。頭悪い人って思われるのが嫌で質問ができない。
(これも私もあります。
一番最初の情報は脳内に一気に入らないのでゆっくり咀嚼する必要がある。
ただし一度入れば消えない。
情報が一気に流されることでパニックになり迷子状態になるんです。
そういう時は耳だけではなくて図解や紙に書いて場所の確認ができると理解しやすいです。
視覚重視か聴覚重視かで変わりますから人によりますね。)

・カタカナ表記が記号に見えるため専門用語は脳内で変換する作業に時間がかかる。
(これも私ありますからよくわかります。)

・記憶・暗記ができない。
・待ち合わせや出勤時間に間に合うように時間を遡って用意しても時間を読む事が困難。
その為時計をあちこちに置いたり紙に書いて「何時には何をする。」とメモしておく。

・忘れ物が多い。だからカバンを変えないようにしている。
・ものをどこに置いたか分からなくなる。
そのため無くさないように置く場所を固定して工夫するけど
引越ししたり働く部署が変わるとしばらく大変💦

・人が沢山いるザワザワした中で誰かと会話することはもう無理!何も聞こえてこない。
・映画館や電車の中でじっと座っていることが辛い。
(私もある。
私の場合は空いてる時間帯を選んだり映画館では一番後ろの席に座るようにしている。)

・普通に普通の人ができることを自分もできる様になりたくて足掻いてずっと努力をし続け
それでもできない自分を自分で虐めて自分を自分で拒否し続けて何故生まれてきたんだろうかと。
ただ皆んなが出来ることを当たり前に出来て普通になりたいだけなのに…

・落ち着こうとしても落ち着けずミスを連発する自分が死ぬほど嫌で…
でも人の手を借り、人の目を借りてミスをしないように
サポートを受けられるようになるまでのプロセスはしんどかった。


ここで書いた内容が当事者の方全ての声では無いです。
他にも色々あります。

きっとね、自分もあるよっていうのもあったり、
え〜〜〜!!!
って思うものもあったりかと思いますが…
生活するのに困難なほどあるという事です。

そして出来ない自分に苦しみ続けたことで鬱が発症し
さらに追い打ちをかけることも多々あります。

さて、発達障害者は本当に頭が悪いのか?

頭が悪いからじっと座っていられないのでしょうか?
頭が悪いから人混みでは話が聞こえないのでしょうか?
頭が悪いから忘れ物が多いのでしょうか?
頭が悪いから記憶できないのでしょうか?

私はそうは思いません。(当事者の自分が言うのも変ですが💦)
頭が悪いという事と、じっと座っていられない事は関係ないからです。
頭が悪いという事と、人混みでは話が聞き取れない事は関係ないからです。
頭が悪いという事と、忘れ物が多い事は関係ないからです。
頭が悪いという事と、記憶できない事は関係ないからです。

だけど忘れないで欲しいのです。
実際に傷つくことを言われたり態度で伝えられたりして
彼らは傷つき
「自分はアホなんや」
「自分は迷惑をかけるだけの存在なんや」
「自分は生きてるだけで害なんや」
そう思わされて生きてきています。

でも呼吸をし続け、生き続けなければならない。

人が簡単に当たり前にできていることが彼らは困難で
それでも残っている機能を総動員して工夫して生活しているんです。

その工夫の努力は「生き辛さ」そのものです。
人の何十倍・何百倍です。


それはご存知だろうか。
(座学では困難だからこそ自分が体験し体得し
それを何百回と繰り返して座学が理解できるようになる私も同じです。
体得・体験重視だからね。)

そして

発達障害者は頭が悪い。だから大学も行けない。
これも間違った認識です。
私のスーパーバイズを引き受けてくれている臨床心理士の先生は
発達障害ADHD当事者で大学も大学院も出ておられます。

読み書き困難でも頭では分かっているし切れ者。

ちなみに…
発達障害四方山話しオンラインカフェのアシストしてくれているマリリンは
先にも書いたように

発達障害グレー
読み書きが困難な特性を持つディスレクシアとディスグラフィア
35歳で適応障害発症 。
現在も予防治療中。

読み書き困難ですが頭は切れます。
それを分かっていたので私はアシストをお願いしました。

カフェをやって行くうちに『利用規約をオンラインカフェ用に作った方がええと思うねん。』
そう彼女に相談し作ってもらったのがこちらです。

発達障害オンラインカフェ・利用規約

どうしても入れたい内容を先に伝えて文章は彼女が作りました。

今はスマホのおかげで助かると彼女は言うてましたね。

あなたは誰にその情報を聞いたり見たのですか?

発達障害者を頭が悪いと発言する人をフォローする意味ではないです。
これは事実だと思うから書きますね。

発達障害者を頭が悪いと思っているその人へ。

その情報を誰から聞いたのでしょうか?
または
見たのでしょうか?

最初からその情報がその人の頭の中にあったわけではないと私は思うからです。

一番最初に入った情報は「本当だ」と思いがちです。

だけど、誰かをジャッジする時、多くは外からの情報の影響が多いと私は考えています。

もし、出所が見つかったら、今度はその情報を正確な情報に上書きして欲しいなと思います。
誰かから聞いたのではなく
自分の目で確かめた情報に。

その当事者が嘘ではなく本音で語れる環境で語った情報に。


ちなみに書き忘れておりましたが学習障害の方で友人いますが
ええ仕事されてます。(職種は対人支援者です。)

色眼鏡ってホンマに怖いで。


カウンセリングを受けようと行動を起こすには
それ相当の勇気が必要だと思います。
その勇気、私は歓迎いたします。(^^)

Facebookではプライベートも呟いております。
藤田侑杏恵Facebook
にほんブログ村 子育てブログ 育児ストレス・育児不安へ生きづらさランキングアダルトチルドレンランキング
カウンセリングのお問い合わせはこちら
カウンセリングを受けようと行動を起こすには それ相当の勇気が必要だと思います。
その勇気、私は歓迎いたします。(^^)

お気軽にお問い合わせくださいね。
発達障害四方山話オンラインカフェ
ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

親子・夫婦・人間関係特化のカウンセリングルーム | 温もりを求めて | 奈良

コメント

タイトルとURLをコピーしました