#396 子育て・親子関係:自分は恥ずかしい存在という思い込み。

「恥ずかしい」ということと「恥ずかしい存在」はイコールではありません。

今日は幼いお子さんを持つクライエントさんから許可を頂きましたので
カウンセリングで話された気づきの一部分を書きたいと思います。


多くの人は子育て中や後輩や部下を育てていく中で
大なり小なり似たような経験をされるのではないかと思います。

例えば部下が、後輩が、子供が、こちらの思うように育ってくれない…

それはよく聞く「子育ては親育て」「親も子供から教えてもらって成長する」
みたいな感じかなと思います。

人と一緒にいると何故か自分は
無力だとか
何も知らないとか
分かっていないとか

自分を見下げてしまう。

子供が人見知りでなかなかハキハキと他の子供みたいに
物が言えないとか
お友達と楽しく関われないとか
周りの大人達から「あら、恥ずかしがり屋さんね!」と言われたりすると

どうしてこの子はいつもこうなのかしら!

と思って焦ってしまったりイライラしてしまったり…

他の子供達と同じように出来ないことで心配になったり不安になったり…

親だもの。そりゃ心配しますよね…

幼い時に自分が言われたことは別の捉えようがないからこそ苦しむのです。

恥ずかしがり屋さんは別にダメなことじゃない。
だけど「恥ずかしがり屋さん」とか「人見知り」というキーワードを聞くと
「言わないで!」と心の中でザワザワして苦しくなる。

でも何故だかわからない…

話しているうちに出てきたんです。

人見知りだからこそ、人前で何かをしたり発したりすることは物凄く勇気がいる事。

だけどAさんの親は例えばAさんが挨拶ができないことで自分や子供が
「あそこの子は挨拶もできない子だ」と言われたくなかったんですね。

それは自分も子供(Aさん)も守る為でしたが、子供には通じない。

そこでAさんが親から言われてきた言葉が「挨拶もできないなんて!恥ずかしい子!」

挨拶ができるようになって欲しいという思いからでしたが
その言葉はまだ幼かったAさんは深く傷ついていきました。

(挨拶ができない私は恥ずかしい存在なんだ…) と。

でも、言えないんだもんね…辛かったと思いますよ…

でも実際には大人になるまでに
ちゃんと、挨拶できるようになっている自分が存在してるんですけどね。

同じ言葉が重なってるだけで全体を見たら意味は違ってくるんだけど…

言葉って不思議ですよね。
恥ずかしがり屋さん。と
恥ずかしい存在。
この「恥ずかし」という部分が重なっているだけで
今まで自分のことを「恥ずかしい存在」だと思い込んできたAさんは
「恥ずかしがり屋さんね。」
って自分の子供に対して誰かから言われると
「あなたの子供は恥ずかしい存在ね」って言われているような気持ちになって
「やだ!そんなことうちの子に言わないで!」
って苦しくなっていたんですね。
だから「挨拶できるようになって!」と心の中で焦っていた。


恥ずかしがり屋さん=恥ずかしい存在。

では無いのにね。

そして同じキーワードを繰り返し他者から言われる度に
「この子も私と同じように辛い思いをしていくんじゃないか…」
そう心配していたのだと、月一の定期カウンセリングを受ける中で気が付かれたんだと。


生きていたら色んな経験をしていく。
楽しいことも嬉しいことも幸せに感じることもあるはずなのに
ネガティブな苦しいこと、悲しいこと、辛いことを経験したことはいつまでも手放せずに
ぎゅっと握りしめているものです。

だって同じ経験はしたく無いからね。
だからその為にこれ以上自分を傷つけない為に次からはどうして行こうか…
自分を守る為に編み出した信念やアイテムをその時からギュッと握りしめるんです。
そしてその経験と同じ経験を子供がしようものなら
同じ痛みをこの子に味わって欲しく無いからこそ心配し不安になるんです。

親ですから。


でも、大丈夫です。
あなたがその痛みを抱えながらも今日まで生き延びてこられたように。
あなたのお子さんもちゃんと生き延びます。

そして、これは忘れないでいて。

あなたと同じ経験は無いです。

似た経験はあるかもしれない。

でも全く同じシュチュエーションは無いからね。
それに仮に同じ経験であったとしても受け取るものは一人一人違う。

そして、少なくとも、今のあなたはこのブログをここまで読まれているということは
あの当時のあなたより、(多分)あなたのお子さんは、あなたに愛され、
しっかりと守られています。

それは、あなたのお子さんにとって何よりの助けになるはず。

それができていることだけでも自信を持ってくださいね。

本日の音声配信 stand,fm

子育ては心配と不安の連続ですね。
そしてその心配と不安を繰り返しながら私達親も
子供達から親育てをしてもらっているんだと思います。

その心配と不安の中に実は自分が存在していたりするものですから…

このお母さんはカウンセリングを受けながら
モヤモヤした時、ザワザワした時、自分の心にフォーカスしてお宝を発見されました。

今は前のような反応をしなくなったそうです。

自分を知ることで今までの自分を労いヨシヨシするって
大事だな…といつも思います。

カウンセリングのお問い合わせはこちら
カウンセリングを受けようと行動を起こすには それ相当の勇気が必要だと思います。
その勇気、私は歓迎いたします。(^^)

お気軽にお問い合わせくださいね。
親子関係のお悩みクライエントからの口コミ
ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

親子・夫婦・人間関係特化のカウンセリングルーム | 温もりを求めて | 奈良
タイトルとURLをコピーしました