その人の思い込み(信念)は誰の目にも見えないものだから。
人と上手く付き合えない。
距離を置かれる。
最終的にはいつも私は人から嫌われる。
だから人が怖い。
人は面倒臭い。
人は関わると厄介。
など、これらの多くは
幼い頃からずっと親から
自分の身を守る為に
心配と不安から、あなたを案じ
シャワーのように与えられてきた言葉によって
(全てとは言わないけれど。)
人との関係で誤解されたり生き辛さを抱えたり…
ということと繋がっていたりします。
だからって無理やり手放さなくても良いんですよ。
手放すことより、(って言うか、正直これはどうでも良い。)
その今まで抱えてきた辛さや悲しい気持ちを
まず聴かせていただきたいなって私は思うんです。
さて今日はある二人の会話から…
あ〜さん:「私、い〜さんから嫌われているの。」
う〜さん:「ヘェ〜そうなん?何でそう思うの?」
あ〜さん:「だって、いつも私を見ると避けるから。」
う〜さん:「え?そぉ〜?この前私と一緒にいた時は話してたやん?」
あ〜さん:「そう、私以外の誰かがいる時は話すんだけど
私だけになると避けるの…」
う〜さん:「ヘェ〜。」
この上記の会話。
これは例え話です。
そして、ここからは私の妄想です(笑
あ〜さんは「避けられた」と感じたので
「私はい〜さんから嫌われている」と言っている。
そして、あ〜さんの思い込み(信念)は多分
「私はどうせ皆んなから嫌われる。」
い〜さんは近所のあ〜さんに会って挨拶とかは平気だけど
1対1で話すのは苦手なので
3人以上なら話しやすいと感じている。
だから相手が一人の時は誰であってもササっと去ることで自分を守ってきた。
そして、い〜さんの思い込みは多分
「人が怖い。」「人と関わると面倒臭いことになる。」
「1対1だと相手が深い話をしてきたとき困る。」「親密になると損する。」
色々挙げ連ねましたが、いくつか持ってるかも。
勿論、あ〜さんもね。
必死で生きてきたんよ。そう簡単に手放せるわけないでしょう。
過去にも何度か書いてきたのですが…
「人に迷惑をかけてはいけません。」
「ややこしいことに首を突っ込まない。自分も巻き込まれるから。」
こういう言葉を親から教え込まれた人もいるのではないかと思います。
「人に迷惑をかけてはいけません。」
この裏のメッセージは
「自分が困っても誰かに助けを求めてはいけません。」
「ややこしいことに首を突っ込まない。自分も巻き込まれるから。」
この裏にあるメッセージは
「人助けをしてはいけません。」「自分が損することは選んではいけません。」
表のメッセージとしては親は自分の経験上
子供を守る為に伝えたつもりなのですが…
子供は瞬時に裏のメッセージを感じとります。
そして、このメッセージによって人は
・誰かと繋がることが困難になり
・全ての人を信頼できず疑うようになり
(信頼して良いかどうかの判断が自分でできない。)
・人との関わりを持とうとしても、この思い込みが邪魔をして相手に誤解され
・いつも孤独になってしまう
これは伝えた側(親)は本望ではありません。
けれど伝えた側とて似たようなことで生き辛さを抱えていたけれど
これが原因の一つだとも気がつけないまま
子供を守る為に継承し続けるんですね。
勿論、世の中には色んな人が存在する。
色んな傷を抱えた人達が玄関を一歩出たら居るからね。
そしてその傷は目に見えないからね。
それぞれが色んな思い込みを持った状態で関わっていく。
だから、この「あ〜さん」は「い〜さん」から
嫌われている。
と思い込んでしまい
い〜さんとの関係が、あ〜さんの誤解によって分断される。
誤解は分断を生みます。
あ〜さんからは、い〜さんの思い込みは目に見えないからね。
相手が自ら見つけた時に持った思い込みであっても
誰かから手渡された思い込みであっても
その人が生きる為にお守りのように持ち続けてきたものです。
人は傷ついた時、もうこれ以上傷つきたくないから
これ以上傷付かないように
何かアイテム(思い込み)を手に入れる。
それによって自分を守ろうとするんですね。
だけど、その思い込みを持ち続けてきたことで
人との関係で上手く関われず
いつも人から誤解され
孤独に陥るという繰り返しの中で
そのアイテム(思い込み)が古くなったり錆びたり欠けたりして
使えなくなった時
「手放そう!」って思える時が来るのだと思います。
そう思えるまでは
まだ何とかやっていける状態とも言えるので
(つまり、何らかのメリットもその人にとってあるということです。)
カウンセラーの仕事は何でもかんでも手放させることではありません。
昨日Xでもポストしたのですが…
『カウンセラーの仕事について今まで書いたことないですが、
手放すとかブロックを解放することが仕事ではありません。
今目の前にいるクライエントさんの
今そのままを受け止めてOKにしていくことであって
それを無しに手放すとかブロック解放なんてあり得ないのよ。
…ていうかその手放すかどうか決めるのもカウンセラーではないのだから。』
カウンセラーの仕事について今まで書いたことないですが、
— 藤田 侑杏恵🍀親子・夫婦・人間関係・心理カウンセラー・発達障害ADHD当事者・九星気学運気予報士 (@fujitayukie15) November 13, 2024
手放すとか
ブロックを解放することが仕事ではありません。
今目の前にいるクライエントさんの、今そのままを受け止めてOKにしていくことであって、それを無しに手放すとかブロック解放なんてあり得ないのよ。
ていうか↓続
「だから、あなたはいつまで経っても手放せないのよ。」
なんてカウンセラーはクライエントに言わないでやって欲しいです。
それでやっていけているうちは良いんですよ。
何でもかんでも手放し、ブロック解放〜
なんてしなくて良い。
手放させようとしたり
ブロック解放をさせようとしたり
それができないと「今やらないと未来がないわよ。」
なんて脅したり…
それは、このカウンセラーの問題ですから。
私はそう思います。
(とか言いながら私も過去にやらかしていたかもしれません💦)
次回はこのブログとはちょっと矛盾してるようだけど
手放すことがなぜ怖いのか、難しいのか。
ここについて思うこと書いてみますね。
本日の音声配信 stand,fm
カウンセリングにクライエントさんが来られる時の目的は
それぞれだけど
カウンセラーは常にクライエントさんの「今」に注目し
心と思考の一致を大事にしております。
参考になれば幸いです。