#426夫婦関係:子供が心配…子供が親に望むこととは?


子供の幸せを願い自立を案じるなら親の自立が先に出来ていることです。

あれこれと考え心配し夫婦で話し合う。
夫婦で話し合えることはとても良いことですが、その主題は誰の問題か?
親の問題・子供の問題は分けること。

※子供の自立については以下の記事も参考になるかと思います。
夫婦・親子関係:自立を妨げることの弊害…1
「子離れ」とは、子供のことを心配したり不安に思わなくなることが子離れではないです。


夫婦関係のお困りごととしてよくある子育てについて…

2025年8月2日に「カウンセラーは(私は)無力だ」という記事を書いたのですが
ここについて夫婦でも親子でも友人関係でも言えることとしてサラッと触れました。

この記事ではそこについて書きたい。


大切な自分達の子供ですから子育てしていれば色々心配事は尽きませんね。

今回の記事は子供が思春期以降の年齢で親が抱える心配について一つだけ触れますね。
一つです。
でも、ここ一番大事なところです。

本人(子供)不在のまま夫婦で話し合ってあれこれ決めるとどうなるか?

思春期以降の年齢ともなれば、親に言わないだけで
色々心の中で思うことや決めていることがあるかもしれません。

その逆もあります。

自分は何になりたいのか?
どんな仕事に就きたいのか?
まだ定まっていないってこともあります。(だからこそ、そっとしておいて欲しい…)

だけど…例えばですが(私の妄想話だと思って読んでくださいね。)

普段日常で親から色々とジャッジされ境界線を勝手に超えてズカズカと土足で踏み込まれ

「そんなことでは○○なんて無理よ。」
「世間ではそんなの通用しないからね。」

みたいなことを親から言われ続けてヤル気や動く気を奪われる。

母親は(父親かもしれません。)一生懸命子供に働きかけるのですが一向に動く気配がない。
そこで困り果て父親に相談して(訴えて…かもしれませんね。)登場させる。

「お父さんなんだから、あなたからもたまには厳しく言ってやってよね!」
みたいな感じで…(←昭和生まれの私はテレビのホームドラマの見過ぎ)

もしくは、そんな子供の幸せの為
どうしたら子供が動けるようになるか?できるようになるか?
母親が子供の自立や幸せを案じて心配な方向に行かせないようにする為に…

ここで、どんな心配や不安を母親が抱えているかと言うと…

例えば
・食べたら自分でお皿を洗うとか(要望やな。)
・洗濯物やお弁当箱は何時までに出すとか
(だって家事がいつまでたっても終わらないんだもん。
 几帳面できっちりしている人ほど思うかもしれん。)
・部屋は綺麗に週に一度は自分で掃除するとか(汚くて見ていられないんだもん。)
・大学は、せめて○○に行けるように予備校に行かせるとか(ある程度の大学を出ておかないと💦)
・就職は○○関係じゃないと心配だから、その職種を選ばせるとか
(できるだけ安全な仕事で収入が良くて将来安心できるように)
諸々…

(こういう心配や不満を抱えていたくないので解放されたくて…)
細かなことから将来に繋がるような大きなことまでを夫婦で話し合って決める。

そして話し合いで出された結果を子供に
「ちょっと大事な話があるから」と部屋に入るかリビングに呼び出すかして
「あなた○○の大学が良いと思うから、来月から○○の予備校へ通いなさい。
今の成績じゃとてもじゃないけど行けないでしょう?」
とか
「就職どうするの?お母さん○○企業があなたには良いと思うの。
今度説明会が○月○日にあるから一緒に行くわよ」


ちょっと妄想が過ぎましたかね…でもね、これ実際ある話でもあるのです。

それは誰の問題なのか?

もし、自分が子供の立場なら、ここまで読んで言いたいこと結構あると思います。
けれど
もし、自分が親の立場なら、頭ではわかるけれど、でもね、、、

っていう思いを持たれた方もおられるかもしれません。

大切な我が子のことです。
だから心配だし、子供にとって幸せな人生を生きて欲しいと願いますからね
親の生きてきた人生の経験値で物事を図って
安全な道を歩かせたいと思う親御さんが居ても不思議じゃないです。

それだけご自身が今まで生きてきた人生の中で沢山のご苦労があったのかもしれません。
その苦労は
自分の努力が足りなかったとか、そういう問題ではなく
社会システムに巻き込まれる形で苦労を経験されてきたとしたら
子供には自分の経験から同じ思いはさせたくないと思うのは親心だと思います。

ただ、、、
その思いは厳しいようですが「親の問題」です。
あの当時と今は時代も違いますからね。

親と子供の生きている時代が違うのに親の経験値で物事を図ったり
自分が生きてきて経験した苦労を子供にさせたくない為に誘導したり

それ子供が望んでいるならまだ良いんです。
望んでいないのに子供の意思や気持ちを確認されずに、
又確認したとしても「あなたは世間を知らないから」と聞き入れてもらえず
子供の経験を奪っていくと、仮にそれで親の思う通りの人生を子供が生きてくれたとしても
自分の人生なのに、あてがわれた人生を生き続け
それで充実感や生きがいを感じながら生きていけるのでしょうか?
つまり、それで子供は本当に幸せなのでしょうか?

例えば…
お金に苦労した親御さんがいたとして
自分の娘にはお金に苦労させたくなくて
生活していける人を見付けて
結婚話を話を進めて添い遂げさせるようなものです。

好きでもない人と一緒に暮らし子供を作るんです。

どう思います?

やってることはこれと変わらない。と私は思います。

一昔前ならこういう結婚もあったでしょう。
今もある?
あるなら怖いなぁ~。

それでもね、子供は親から大きな抑圧を感じさせられて生きてきた人なら
反抗してダメージ食らうよりマシなので言う通り生きるかもしれない。

反抗できず、大人になって親が年老いてからの反抗期が始まったら
もう、取り返しがつかないと私は思います。

親は年老いてます。

いつか親は子供に追い越される時が来るんですから。

子供の為に話し合うのなら一つ大事なこと。

親の経験から子供に同じ思いをさせたくない。これは親の問題です。

そしてこの先の未来をどう生きるかは 子供の問題です。

子供の為に話し合うなら、その当事者の気持ちを聞かずに何を決められるのでしょうか?
子供の問題ですから、決めるのは子供です。

もしそこに親の経済的事情によって子供の願う進学先を断念せざるを得ないとしたら
例えば…
迂回する方法を選択するかどうかは子供が決めることです。
・一旦社会人になってお金を貯めてから
・リゾートアルバイトなどでお金を貯めてから
・奨学金を借りて
色々方法はあります。

確かに苦労はするでしょう。
奨学金を借りる以外は現役の学生とは違いますからね。
借りたら借りたで卒業して社会人になったら返済が待っている。

けれど、それでも本人にとってその進学先でなければいけない理由があって
迂回してでも行く価値があると思えば向かっていくのではないでしょうか?
そこまでしてでも進学したい目的があるとしたら
それは本当に素晴らしいことです。

その経験をさせることに対して親は罪悪感を持つかもしれませんが
子供が選んだ道です。
その背中を誇りに思って押してあげる。

また、まだ何も決められずにいるとしても。

将来の事ですから慌てずにじっくり考えたいのかもしれません。
まだ、情熱を持って、これだ!っと思えるものに出会っていないのかもしれません。
失敗を恐れて動けないのかもしれません。

だとしたら、黙って親は待つ。
待つことが親のできることです。
そして両者に対して共通して言えるのは

応援はできるはずです。
親が無条件に応援してくれることは子供にとって何よりの力にもなります。

最初に関連記事としてリンクした記事がここと繋がります。

親と言えども私達は無力です。

子供の痛みを代わってあげることはできません。
だけれども
・応援は出来るし
・祈ることもできるし
・サポートもできるし
・信頼だってできるし
・任せることもできる。

もう疲れたって時に
・休める場所を提供することも出来る。

・何も言わず、何も聞かず、お腹一杯美味しいご飯を食べさせてあげることもできる。

親ができることってこれくらいの事しかありませんが
これくらいと言いながら
これがとても子供達が必要としていることじゃないかと思います。

自分がどうしたいと思っているのか。
その為には何をしていけばよいのか。

その思いを実現させる為、親が無条件に応援してくれるのなら
自分で歩いていけると思います。

その背中を黙って応援する。

それで十分です。

子供の人生ですから。
それを自分で歩けるようになる為には
些細なことから自分で決めて行動できるよう
普段から環境を整えてあげられると良いですね。

その環境が前段階として大事だなと思います。


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