#432 親子関係:親は子供の為に子供は親の喜ぶ顔見たさから大切な物を見失う。


親であっても子供の気持ちは「分からない」が大前提。
分からないということさえ認識できぬまま子供の為を思って先走りしてしまうと
良好な関係ではいられなくなるかもしれません。

ではどうしたらいいのか?

分からなければ聞けばいいのです。
それもできるだけ幼いうちから…

注意…
このblogは全ての親子に当てはまるわけではありません。
ですが無傷な人は居ないとも私は思っています。
ですからガッツリではなくても掠る程度に当てはまるところもあるかなぁ~
くらいの方もいれば
文字通りガッツリ当てはまるって方もおられるかもしれません。


親の傷が子供を傷付ける切なくて悲しい「不一致」

私が保育士の勉強をしていたころ授業で印象的だった話があります。
海外のある親子のお話だったと記憶しております。

その母親は長男を亡くして以来、次男を長男の名前で呼び続けました。

その家は裕福でお手伝いさんもいて栄養バランスの良い食事を与えられたいたにも関わらず
その次男は身長が伸びなかった。

簡単に言うとそんなお話だったと記憶しております。
(もしかすると裕福じゃなかったかもですが…)

ここからは私の妄想です。(今日のblogはほぼ妄想ですのでwww)

・自分の名前で呼んでもらえず亡くなった兄の名前で呼ばれ続けるということは
どういうことでしょうか?

「自分の存在を否定され続ける」ということです。

そして

この次男は母親から

・栄養のバランスの良い食事より、「自分の名前で呼ばれたい。」

ということです。

ここに不一致があります。

母親の気持ちも分からなくはない。
心のバランスを崩し悲しい気持ちで一杯で長男の死を受け入れられないから
次男を長男の名前で呼び続けたのでしょう。
ですが、今は母親ではなく、この次男にフォーカスしたいと思います。

いくらバランスの良い栄養たっぷりの食事を与えられても
いくら欲しいものを欲しいだけ与えられても
心は満たされず体には栄養も行き届かないのだな…

この話を授業で聞いたとき、そう私は受け取りました。

ちなみに私の身長は141センチ。

私もそういう理由で大きくなれなかったのだろうかwww

いえいえ、だったら誰もが小柄な人はそういうことで
大きな人はそうではないということになる。

だからこれが全てではないということはお伝えしておきますね。

でも、これは本当にあったお話しだと先生は言うておられた。

この次男の男の子にはこういう形であらわれたんだと思います。

人によって表出する出方が違うんだと思います。

私はそう解釈しています。


親は子供の気持ちを知らない。いえ、正しくは知る大切さを知らない。

親は何が起ころうとも子供には、ご飯を与え、服を与え、学校に行かせる。(多くの親は)
そして自分なりに精一杯のことをして親として愛情一杯育ててきたつもりです。
時には喧嘩して、ぶつかり合いもしたけれど、笑顔を絶やさず育ててきたつもり。
習い事も頑張って行かせた。
どんなに仕事が大変でもお弁当を必ず欠かさず作って持たせた。

それは親側の真実でしょう。

実際は子供から親を見た時に感じ取っていたものは
常に眉間にしわが寄っていて、いつもイライラして
いつ地雷を踏むか分からずに内心びくびくしていた自分がそこに居た。
(って人も居るかもしれません。)

これが子供側の真実です。

だから、子供は親が思うようには受け取れていないことが多々ある。
思うように子供が受け取ってくれていないことで又イライラして親は怒るんですから
子供はたまったもんじゃありません。

子供はただ純粋に親の喜ぶ顔が見たい。
そう思うものです。
親が喜んでくれたら自分のことを承認されたように思うしね。

だから

子供は親が期待する理想の子供であろうとする。

親は自分が選んで与えた物を子供も喜んでいたと錯覚する。

これは錯覚です。

例えば
サッカーや野球やボーイスカウトやピアノや体操…

親の期待に応えようと頑張ったけれど、そこそこの結果しか出せなかった。
レギュラーは取れなかった。
親はガッカリしていた。

イコール

自分はダメだ。

そうやって自分に烙印を押す。
自分はこの家のヒーローでないといけないのに…
ヒーローになれてない自分に自分が断罪する。

もし、本当は別にやりたいことがあったけれど言えなくて
親の言う習い事を始めていたとしたら…?

子供はいつしか
ヒーローになれないままの自分に怒りを持ち
やがてその怒りの根源は親のせいだと思うようになるかもしれません。

そもそもあの時もあの時もあの時も親は

どうして自分の気持ちを聞いてくれなかったんだ。
どうしていつも勝手に決めてくるんだ。
どうしてやるのは自分なのに親が指図してくるんだ。
出来て当たり前。
出来なかったら
「なんで出来ないんだ」と言われる。

親は子供が「やる」と言ったから出来るようになりたいと思っているのだろうと思う。
だから色々アドバイスしたり練習に付き合ったり送迎を頑張っていた。

だけど子供は本当はずっと苦痛を強いられていたと感じていた。

親が喜ぶためにやりたくもないのにやっていたんだと。

ここに「不一致」がある。

最初はほんのわずかなズレだった。
だけど見過ごせないほど大きくそのズレは広がっていった。

親の気持ちも子供の気持ちも最初は相手を思っての行動だったからね。

そして親は自分の考えが絶対正しいと思い込んでいる。
この子にはこれをさせた方がいい。
そしたら○○になれるから、この子の為になる。

そうやって親は「子供を思って…」という盾を使い
子供が本当にそうなりたいと思っているのかどうかも確認せず
子供も同じ気持ちに違いないとさえ思いこんでいることもある。
その自分が絶対正しいという考えが結果的に
子供を誘導し支配しコントロールと同じことをしてしまっている。
だから本人の気持ちに目が行かない。

この思い込みが問題を大きくしていく。

だから親のケアが先だと私は思うのです。

自分の気持ちを聞いてもらえて来なかった親の幼少期が
子供の気持ちを確認する必要性の重大さや大切さを認識できぬまま
それらを感じられないまま親になる。

そして実際に親になってみて子供の為にと思い一生懸命子育てしていたつもりなのに
子供が大きくなるにつれて自分の思いはちゃんと伝わっていなかったと感じられ
悲しくなる。

これがぐるぐるの負の連鎖です。


・幼少期に自分の気持ちを聞いてもらえなかった親は
子供の気持ちを聞く聞き方を知らない。

・幼少期に沢山遊んでもらえなかった親は
子供と遊ぶ、「遊び方」、一緒に楽しむ、「楽しみ方」を知らない。

その時、自分はどうあればいいのか?
どんな姿で
どんな顔で
どんな気持ちで過ごせばいいのか
分からないからです。

だから、どこか不安定で、いつもフワフワした感じがする。


だから結婚したら自分の隠れていた問題が浮上して夫婦関係にも影響する。

自分が育った家とは正反対の
いつも笑顔で仲良しな夫婦や家族を理想としているのに
パートナーが自分の理想とする家族像の通りにしてくれない。

そう思ったことはないですか?

長くなるので今日はここまでにしてまた次回続きを書きたいと思います。

次回は夫婦関係のカテゴリーで書く予定です。


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