責任を取りたくないという恐怖。

自分のやりたいことが良いか悪いかの思考でしか判断できない。

そもそも失敗をよしとされてこなかったでしょ?

私はイケメン息子が中学の頃、こう言われた。
「僕は母さんに失敗を許されて来なかった!」

よく言った!って心の中で思いつつ

「そうやった。ほんまに悪かったな…」と謝った。

私自身の生い立ちの中に
「分からない。」「出来ない。」ということは他者に悟られてはならない。
何故なら「分からない。」と言えば「馬鹿にされる。」
「出来ない。」と言えば「みんなが出来るのになんでや?」と怒られる。

だから「分かるフリ」「出来る振り」をしないと…

もし
「分からない。」と言っても馬鹿にされずに丁寧に教えてもらっていたら。
もし
「出来ない。」と言っても怒られずに承認されていたら。

イケメン息子が失敗した時、適切な言葉をかけることができていたかもしれないと思うんです。

今の私のまんまを承認される言葉を受けていないから
受け入れ方が分からなかったんだと思うから。

イケメン息子のことは愛しいし可愛いし大好きなのに言葉が出て来なかったんですね。

受け入れ方が分からないと愛し方も分からない。

分からないなりにも愛そうとはする。
愛してるという表現の仕方がわからないから「愛情表現」になる。
過去にも話したけれど「愛」と「愛情」は別物だからね。

そして私の愛情表現は段々「支配」と「コントロール」へと大きく傾いていく。

昨日Twitterのお仲間の 月一勉強会「ゆるつな」でも話したけれど
子供を亡くした経験と私自身の生い立ちからくる傷が子育てに影響を大きく与えていくんですね。

もしあの時ケアを受けていなかったら今頃どうなっていたかと時々思う。

今はイケメン息子は大学院生で就活中。
べっぴん娘は大学を半年で中退しその後アルバイトして専門学校を出て希望通りの職種に就職。
二人とも家を出てやってくれているけれど、かつての私の母親のように
夫の転勤で三重の実家から遠く離れた岩手に住もうが島根に住もうが青森に住もうが関係なく
「いつ帰ってくるんだ?」とか「たまには声を聞かせなさい。」なんてことは
私は一切言わないし言おうとも思わない。

今自分がどうしたいのか?自分としっかり繋がっているか?

話が逸れちゃいました💦
支配したりコントロールしたりするのは恐れから。
不安と恐怖を相手に散々与えて自分のそばにいつまでも置いておこうとする。
(これDVや共依存にもあると思う。)

そもそも子育ての目的は「自立」だというのに。

親が精神的自立ができていないと誰もが陥ることだと思うのね。

自分自身がやりたいことをとことんやらせてもらってきたか?
うまくいかなかった時、その失敗を許されてきたか?
そしてその失敗をどう次に繋げることができるか温かく見守られて来たか?
自分の意思を尊重されてきたか?

自分が使うもの、勝手に決められることなく「どれがいい?」と聞いてもらってきたか?

親の勝手な良かれと思っての判断は子供から徐々に自分の意思というものを奪い
自分で考える力も奪い、自分を大事にすることも出来なくし
親の顔色を伺い、常に自分が何かしたいことがあっても真っ先に親の顔が浮かぶ。
これは「やって良い」のか「やってはいけないのか」の善か悪。
この二択が全てになる。

就活でサポートしているエージェントのお仲間は
就活生と何度も面接をし、その子の得意なもの、やりたいことは何かをヒヤリングし
その学生の特性を活かせる会社を紹介しようと
「ここはどう?」って聞いても多くの学生は「そこだと親が…」と渋るそうです。

誰が働くのか?
もしそこで辛くなって精神的な病にかかったとしたら親はなんていうのか?

そうなったとしても、それはその学生の自己責任とは言えない。
親の責任です。
親がそうさせたんです。

そうなる前に気がつくチャンスはいくらでもあったはず。
そのチャンスを逃さないで欲しい。

いかに一つでも多く経験を積むか。

例え失敗しても自分の力で、
自分の力ではどうしようもなくなったら助けを求め、助けてもらうことを経験し
乗り越える経験を積むことは
大人になって社会に出た時、必ず資源になります。

長年なんでも親が誘導し親が決めてきたレールの上を歩いてきた人に
「あなたはもう〇〇歳なんだから自分で決めなさい。」「自分で判断しなさい。」

ってね…

いきなりハードルの高い「人生を左右するようなこと」を
自分で!と言われても怖くて決められないのは当たり前です。

失敗したらどうしよう…その恐怖があって
今までにも散々自分でやって失敗した時

「ほら見てごらん、だから言ったでしょう?
私のいう言う通りにしていれば間違い無かったのに…」

そう言われて来なかっただろうか?

だから自分で決めても、どうせ間違っていたり失敗するに決まってる。

って思い込んじゃうんです。

そして責任のある立場になんて、なりたくない。に繋がるんです。

誰かが言ったことを言った通りにしていれば責任追及されることもなく安全だからね。

過去配信から今思うこと。↑ちょっとstand,fm内容と逸れるかもですが。

ただね…フォローするわけじゃないけど、親だってね本当はやりたく無かったはずです。
ただ、他にやり方を知らなかっただけ。
言葉を知らなかっただけ。

根底では愛情ではなく愛があるんです。

そこは親御さん自身がケアを受けることで見つけ出せると思います。

それが「自分と繋がる。」と言うことでもあります。

2023/2/22 配信 stand,fm

責任を取りたくないという恐怖。

幼い頃から大切に育てられて何でも良かれと思って親御さんがあなたのことを決めてきた。

あなたが着る服
あなたが使う勉強机やランドセルや傘、学用品諸々

義務教育が終わる頃自分の人生を自分で決める時がやってくる。

怖いね。そりゃ怖いですよ。

今日はそんなお話です。

カウンセリングを受けようと行動を起こすには
それ相当の勇気が必要だと思います。
その勇気、私は歓迎いたします。(^^)

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