#417 夫婦喧嘩:心が傷ついたのは自分。弱いから傷ついたのではありません。

夫婦喧嘩:目に見えないナイフで相手の心を刺している。


夫婦喧嘩で良くあるのが相手の痛みを無視して否定する行為です。
そう感じるお前が悪い。
とか
おかしい。
とか
捉え方が間違っている。
とかね。

感じた本人の声を聞けないのなら一体誰の声なら聞けるのか?
そういう扱いを受けてきた相手はこの先あと何十年共にやっていけるのか?
やっていく為にはどうしたらいいか?

不安に思うんです。


随分古いドラマの中での、ある夫婦の会話です。(私が20歳の頃だったと思います。)
妻が妊娠して検診に通っている産婦人科で夫婦喧嘩。

内容をサクッと簡単に言うと…

夫が不倫をしたんです。
妻はそれが許せない。
許してもらえない夫が妻に放った言葉がこれです。

「いつまでグダグダ言ってんだよ!不倫なんて立ちしょんべんみたいなもんじゃないか!」


今の時代にこんなセリフをドラマとはいえ俳優に言わせてしまったら
えらいことになるかもしれませんね…

「立ちしょんべん」ってなぁ〜💦不倫相手にも失礼やしな!

あ、でも、、、私がこのブログで言いたいのはそういうことじゃありません。

こんなことくらいで…とは、言ってる側の「こんなこと」なんです。

「言葉」って目に見る形では残らないし消えていくので分かり辛い。
「文字」はずっと残るから文字にしてはいけないと過去に誰かに言われたことがあります。

残るからね。

でも私はあえて文字にして残すことが多いです。
大事なことや、自分が伝えたのに聞いてないと言われても困るからね。

言った・言わん や 聞いてない・聞いた。で余計なエネルギー使いたくないからね。

私は言われたことを、その時の風景で記憶することがあって
あの時相手は上着を脱ぎながら西陽がさしている部屋で
どの方向を向きながら何を言ったか。
鮮明に覚えているんだけど…言った相手は記憶にないってことがちょこちょこあって💦

だからメモに残すようにしている。


話が逸れましたね💦

私の記憶の話もそうだけど、相手が記憶している内容と私で違っていたりすると
お互いが自分が正しいと思ってるので噛み合わない。

言葉ってその時のその人の受け取り方や捉え方でも随分違ってきますよね。

それと同じように、相手の言葉で自分の心が刺さったり傷ついたり流血したりすることがある。

その時の自分の状態によっても変わってくる。

例えば
落ち込んでいる時にさらに責められるようなことを別の人からも言われたりすると
「また?あなたも私にそんなことを言うの?」
って思えてきて泣きながらでも勇気を振り絞って
「傷付いた。」
と訴えても相手から
「え?なんでそういう受け取り方するの?」って言われると

「あ〜自分の受け取り方が下手なんだ。」
とか
「やっぱり私が間違ってるんだ」
とか
「私の心が狭いからいつもこうなるんだ」
とか思ったりして自分を責めちゃったりしてね。

ちょっと待ってくださいよ。

誰の心が傷ついたの?その訴えを相手が無視するのなら誰の声なら聞くのか?

今あなたは心に傷を負って倒れています。
倒れているのはあなたです。
相手だったら傷を負うこともなく、倒れることもなくいられるようなことであっても
あなたと相手は違います。
同じようにできなくて当たり前ですし、実際傷付いて倒れているのは繰り返しますが

あなたです。

それでもあなたは

「こんなことで傷つく自分が弱いからダメなんだ」

ってダメ出ししますか?

「こんなことくらいで…」ともし相手が言うのなら、それは相手にとっての「こんなこと」です。
逆にあなたから見て「こんなこと」であっても相手にとっては傷つくことがあるかもしれない。

心は目に見えないからこそ言葉や行為が「ナイフ」となって
相手を無自覚に傷つけてしまうことがあります。

それはお互いにですね。

そういう時、この先も共に同じ船に乗って、あと何十年生きていくのであれば
お互い気持ちよく心地よくいる為、どんな自分たちで居たいのか。
伝え合えると良いですね。(強制ではないですよ。)


私、個人的に思うんですけどね、
何度となく繰り返し繰り返し嫌だと訴えていたのにやめてもらえなかった恐怖体験や
人前で恥をかかされ続けたり晒し者にされてきたことを
昭和世代だから仕方がないと片付けられるのは卑怯だと思うんです。
(そもそもそれ、虐待やモラハラだったりしますからね。)

今やっと声を上げられるようになってきた妻達の怒りは簡単じゃない。
妻を従え、抑え、従順でいさせてきた時代の背景には
そうでなければいけない何か都合や不都合なことがあったはずです。

そこを知らないと、今声を上げ始めた人たちの「訴えを聞く力」は出てこないだろうな。

と私は勝手に思っています。

今この瞬間の景色しか見れていない人と
この先何十年という未来の景色を想像した上で今何をしていくべきかを考えている人とでは
大きな隔たりがあります。

まずそこを同じ船に乗っているのなら伝え合わないと
今しか見ていない人には見えていない景色だからね。

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