心が少し楽になる小さな話|怒っている自分も、悲しい自分もいていい

幸せそうに見える人にも、不安はあるのだと思います。

いつも穏やかで優しく見える人にも、怒りはあるでしょうし、
前向きに見える人にも、弱音を吐きたい日はあると思います。

人は、白か黒かだけでは語れません。

良い人か悪い人か。
強い人か弱い人か。
前向きな人か後ろ向きな人か。

そんなふうに、ひとつの言葉だけで簡単に分けられるものではないからね。

人はもっと曖昧で、矛盾していて、複雑な存在です。

誰かの前では笑っていても、
心の中では不安でいっぱいの時もある。

人に優しくしていても、
本当は自分の中に怒りを抱えている時もある。

「大丈夫」と言いながら、
本当は誰かに「しんどかったね」と言ってほしい時もある。

だから私は、

怒っている自分もいていい。
悲しい自分もいていい。
前向きになれない日があってもいい。

そう思っています。

カウンセリングの場でも、
私はその人を「良い・悪い」だけで見ていません。

怒っているから悪い人。
泣いているから弱い人。
前向きになれないからダメな人。

そうではなくて、

その怒りの奥には、何があったのだろう。
その悲しみは、どんな出来事とつながっているのだろう。
前を向けないほど、どれだけ頑張ってきたのだろう。

そんなふうに、その人を「人として」見ています。

けれど、現実の生活の中では、
いつも自由に感情を出せるわけではないですよね…。

仕事の場。
家庭の中。
人との関係の中。

本当はしんどくても、
その場では一定の自分でいなければならない時もあります。


笑顔でいるしかない時。
落ち着いて対応するしかない時。
弱音を飲み込むしかない時。

そんな時間を過ごしている人もいると思います。

だからこそ今日も、
そんな時間を乗り切った自分に、少しだけ優しくしてあげてください。

よく頑張ったね。
しんどかったね。
それでも今日を乗り越えたね。

そんなふうに、自分自身を責めるのではなく、
そっと抱きしめるような時間があってもいいのだと思います。

執筆:奈良県生駒市の心理カウンセラー 藤田侑杏恵



怒りや悲しみ、弱音を「出してはいけないもの」として抱え続けていると、
いつの間にか自分の本当の気持ちがわからなくなってしまうことがあります。

カウンセリングでは、
その気持ちを良い・悪いで判断するのではなく、
今の気持ちがどこから来ているのかを、
一緒に丁寧に見ていくことを大切にしています。

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